山根六郷には昔ながらの豊かな暮らしがある。自然を守り、自然に守られた生き方。素朴ながら、美味しい食べ物。何気なく、お互いに気遣い合う心配り。そして旅人をも、温かくもてなし迎える最高の笑顔。
大久保 俊勝さん
(おおくぼ としかつ)
【集落】・・・端神
【特技】・・・岩魚の養殖 岩魚の塩焼き
桂の水車まつり、くるま市を開催する端神集落のまとめ役です。
障子上 イクさん
(しょうじがみ いく)
【集落】・・・端神
【特技】・・・郷土料理
豆腐、そば、まんじゅうなど山根の郷土料理はなんでもおまかせあれ。
高橋 茂義さん
(たかはし しげよし)
【集落】・・・下戸鎖
【特技】・・・大工仕事
もと棟梁です。頼まれれば今でも棟梁の腕を発揮しますよ。
伊藤 京子さん
(いとう きょうこ)
【集落】・・・下戸鎖
【趣味】・・・家庭菜園
美味しい野菜がお庭にたくさん実ります。
山根六郷には大事に伝えられてきた郷土の「食」がたくさんあります。山根を離れた若者も、祖父母の笑顔がみたくてそしてこのおいしい山根の味が懐かしくて山根に帰るのです。
冬になると、昔ながらに豆腐を、寒中に干します。
凍るとき内部に無数の氷の結晶ができ、溶ける時に氷の結晶が小さな穴として残り、スポンジ状で多孔質な豆腐に。
味噌汁や煮物、様々な料理に使われるふるさとの食材です。
いわて県北では軍配もちと呼ばれ、その名の通り軍配状に、もちが二つくっついたような形になっています。
今では小麦粉で作られるものが一般的ですが、昔はそば粉で作ることも多かったと聞きます。事もあるようです。
岩魚は、清流の上流域に棲息し、美しい森と水のあかし。その岩魚を味わえるのも田舎ならでは。
岩魚の塩焼きはもちろん、イワナを干し、それをお酒に浸した岩魚酒も格別。
新しい名物「岩魚の開き」「岩魚寿司(押し鮨)も絶品です。
ほど餅の「ほど」とは、方言で「 囲炉裏の灰 」を意味します。
ほど餅は灰の中に入れて炭火の熱でじっくり焼くお餅(小麦のお団子)です。
小麦の生地が焼ける匂いが、とても香ばしいふるさとの味です。
山根の清流で育てた身の厚い岩魚を丁寧に仕上げました。